グロータックの機械式ディスクブレーキのインプレ!EQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーセットのインプレ2 取り付け&乗車編

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前回、EQUALディスクブレーキを注文した時に簡易インプレを書きましたが、今回は取り付けと乗ってみたときのインプレです。

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グロータックの機械式ディスクブレーキ!EQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーセットの取り付け&乗車インプレ

まずは取り付けから

グロータックの機械式ディスクブレーキ、EQUAL(イコール)ブレーキキャリパーセットの取り付け、センター出しは簡単!

詳細な説明書が付属していることもあり、組み付けに難しい点はありません。注意すべき点は、ワイヤーを取り付けるときにアームをそのままでケーブルを固定する点。リムブレーキのようにアームを押して固定するやり方ではありません。

また説明書で特に感心したのがこの2点です。

  • ディスクキャリパーのセンターが出る取り付け方が明記されている(スキルを問わないでセンター出しして取り付け出来る)
  • パッドのクリアランス調整の仕方が非常に分かりやすく書かれている
キャリパーの隙間、ローターが入る切れ込みの凸になっている部分がセンターです。見た目も分かりやすい構造!

この2点が明記されていることで、ディスクブレーキにありがちなシャリシャリ音とは無縁。非常に良い説明書だと思いました。(growtacのホームページ、ここの下の方で実物が見れます)

ユーザーマニュアル
グロータックでは、お客様に製品をより理解し、製品をより扱いやすくするため多くの情報を公開しております。ユーザーマニュアルでは各製品の取扱説明書の他、各種データ、修理方法、バージョン情報等を掲載していま ...

ただし、キャリパーのセンター出しは、パッドで挟むだけでは無く必要に応じて手で修正してあげたほうがセンターが出やすいでしょう。ディスクローターなんて柔らかくて簡単に曲がってしまうので、説明書の通りパッドで挟むだけだとアウターケーブルの固さに邪魔されてきっちりセンターが出ないことがあります。

あ・・・こっちはセンターズレてた・・・(^^;

EQUALブレーキは対向ピストン式では無い片効きだが・・・対向ピストン式の TRP SPYRE との比較

私がこれまで使用していたTRPのSPYREは対向ピストン。

TRP SPYRE は両側にアームがあって対向ピストンになる仕組み

EQUALブレーキは片押し式。この点が気になる人もいると思います。しかし、前述の説明書が良く出来ていることもあり、片押し式のクリアランス調整も容易。片側のパッドを音の出ないギリギリのクリアランスを簡単に出すことが出来るので、特に片押しであるデメリットは感じません。(使っていて片押しであることを忘れるレベル)

パッドは両側とも3mmの六角レンチで簡単に調整できます

パッドが擦り減って自分で調整するときも、説明書の調整手順さえしっかり守れば全く問題無いでしょう。具体的には、ホイール側のパッドは動かないのでクリアランスをギリギリに設定して、レバー引きしろは動く側のパッド(外側のパッド)で調整します。

全体像はこんな感じになりました、ドライブサイドから見ると意外に目立たない感じ @御宿海岸

EQUAL専用アウターワイヤーの取り扱い

EQUALには専用のアウターケーブルが付属します。こちらは特殊なアウターで、柔らかいソフトアウターと固いハードアウターを組み合わせて使います(フラットハンドルならハードアウターのみ使用推奨)。

一番上がハードアウター、その下がソフトアウター、アウター同士を連結するためのアウター受けも付属しています

ただ、私のフレームの場合はハードアウターだけで組むことが出来ました。そしてハンドリングへの影響も特に感じていません。

左前で組んでいます。黒いケーブルが専用ハードアウター

これはハンドルがワイヤー内装タイプではないからですね。ハンドルに沿わせてビニールテープに固定すればOK。

私の場合、ハードアウターをハンドルに沿わせてビニールテープで完全に固定しています

ハンドルが内装タイプだとハードアウターだけでは厳しいでしょう。

また、フレーム内に通す際は、固さがあるので少しやりづらさがあります。でも普通のアウターを通せる人なら自分で十分作業出来る範囲。また、僅かに太いアウターですが、フレームの穴には問題なく通りました。

専用アウターはこういうところから出す時にちょっと固いです

もちろん、このケーブル類は他のディスクブレーキキャリパーにも使用できます(※リムブレーキにもつかえますね)。ですので、既存のディスクキャリパーにこのアウターだけ導入するのもありかと。(このケーブルだけ売っています)

公式から取り付け動画も公開されていたので貼っておきます↓

グロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキの利きはどうか?

アウターまで専用に変えたので、とりあえずの初期インプレ。今後、馴染みが出ればイコールブレーキの順序を上げるかもしれませんが、今のところこんな感じ。

ブレーキの効き 油圧ディスク>EQUAL+専用アウター>デュラエースR9100(リム)>EQUAL+普通のアウター>TRP SPYRE>SORA3500(リム)

その後、馴染みが出たのかマジで油圧と同等の効きになりました!というか、下手な油圧より効きます。EQUALブレーキに慣れてから、デュラのリムブレーキで急ブレーキをかけたときに、えええ??止まらない!!とちょっと焦りました(^^;

組み合わせはEQUALの純正パッド&ローターに SM-RT70 160mm×2 で試しています。SPYREはTRP純正パッド

効き方としてはいきなりガツンと効くというよりも二字曲線的に制動力が立ち上がる印象。コントロールしやすくて良いと思います。

結論としては、33000円でケーブルまでついて、この効きは素晴らしいですね。今、機械式ディスクブレーキを使っていて、効きに満足していない人は交換すると幸せになれそう。また、リムブレーキでデュラエースを使っている人がディスクでEQUALブレーキを採用しても、特に不満は出ないんじゃないかと思います。

ワイヤリングも真っすぐに入ります

引きも、レバーがスコスコ動くほどの軽さ。油圧より軽い。(油圧はねっとり感があります)

リアもこんな感じで変にねじれたりしません。

私の場合、組み付けた後のライドで、ワイヤーが馴染むまでの間、引きしろが徐々に大きくなってきたので、外側のパッドを押し込んでクリアランスを調整する必要がありました。ちょっと注意が必要かもしれません。

また、パッドが擦り減ったときも引きしろの調整が必要です。調整は六角レンチ一本でネジを回すだけなので簡単です。※ちょっと回すだけでもかなり動く印象なので、回し過ぎに注意!

まとめ:EQUALディスクブレーキは非常に推奨できるディスクブレーキ

ワイヤー式ディスクブレーキとしてEQUALブレーキの出来は素晴らしいです(SPYREとEQUALしか使ってないですけど(^^;)。油圧と比べてワイヤー式ディスクブレーキはどうかなぁ??と思っている人。EQUALがあるから大丈夫です(笑)

非常に質感も良いです

初めてワイヤー式ディスクブレーキを買う人なら、試乗せずに買っても良いパーツだと思います。何故ならこの重さ(137g)で完全機械式、そしてこの制動力は唯一無二だから(自分の調べた限りでは)。TRPのSPYREと迷っているなら、私はEQUALをおススメします。

比較対象の対向式ピストンの TRP SPYRE

SPYREでのハードブレーキングは最後が曖昧なタッチになるので、微妙なコントロールが難しく、急な下り坂などではちょっと怖いところがあります(リムのデュラエースのような安心感がありません)。

TRPのワイヤーで引ける半油圧式ブレーキ、HY/RD

半油圧になる、TRPのHY/RDはオイルタンクの分重くなる(1個205g→前後で136g重くなります)ので、軽量性を取りたければ迷わずEQUAL。ところで持っている人の話だと・・・

制動力もEQUALの方が上のようです。またHY/RDはオイルタンクがあるので、ホイールを外した状態でレバーを握るとアウトなはず(ピストンが飛び出す)。ということで、どうしても油圧の弱点が残ります。

もちろん輪行でレバー握ってもひっくり返しても全然大丈夫です

ということで非常におススメできるワイヤー式ディスクブレーキEQUAL。ブレーキは命に関わるパーツなので初めからこれを買っておけば安心。また、ディスクブレーキキャリパーやローターのインプレを掲載しているサイクルスポーツ2021年8月号も非常に参考になるのでおすすめです。

おまけ:GROWTACの出展について

サイクルモードなどでグロータックの出展ブースにあるこの展示↓ 油圧とEQUALとTRP SPYREの引き比べが出来ます。

このブレーキレバーを引いてみたところ、実際にバイクに取り付けてブレーキを引いたときの感触と全く同じでした。EQUALと比べると、SPYREの最後のタッチが甘い感じも体感できるので、気になる人はこれを試すと良いと思います。

その後リアのローターを160mmから140mmに交換しました。その状態でもデュラエースのリムブレーキより、断然効きます!

前回の購入編

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