ディスクブレーキはディスクローターで制動力を調整可能。ということで、制動力を調整するためにシマノ以外のディスクローターについて。また、6穴式のディスクローターをセンターロックに変換するためのアダプターと、意外に異なる各ロックリングの重量について調べたのでまとめです。
- ディスクローターで制動力を調整したい!軽量ディスクローターと、6穴式ディスクローターを使うためのセンターロックアダプター
- KCNC DISC BRAKE ROTER RAZOR(ディスクブレーキ ローター レーザー)
- KCNC KASDITOR DISC ROTOR(カスディター ディスクローター )
- ASHIMA(アシマ) エアーローター ディスクローター
- SWISS STOP(スイスストップ) ディスクローター CATALYST(カタリスト)
- 6ボルト式のディスクローターをセンターロック式のホイールに取り付けたい!
- シマノ(SHIMANO) ディスクブレーキローターアダプター SM-RTAD05
- KCNC 軽量センターロックアダプター 12mmスルーアクスル対応
- DT SWISS(DTスイス)ローター アダプター
- TOKEN (トーケン)TK360 センターロックアダプター
- DIXNA(ディズナ) センターロックディスクアダプター
- 軽量ディスクローターとセンターロックアダプターを組み合わせた時の重量
- ディスクローターに付属のロックリングの実測重量
- まとめ:センターロックアダプターを使う場合、軽量化を目指すには微妙。あくまで制動性の調整に。
ディスクローターで制動力を調整したい!軽量ディスクローターと、6穴式ディスクローターを使うためのセンターロックアダプター
私は現在、ディスクブレーキとしては機械式ディスクブレーキとして、TRP SPYREとグロータックのEQUALブレーキを併用しています。この2つ、制動力に大きな差があります。それぞれ単品で扱うには問題ないのですが、併用するにはグロータックのリアが強すぎるので、制動力を落としてバランスを取ってみようと思います。
※TRP SPYRE と グロータックの違いについて↓
現在グロータックで使用しているディスクローターはシマノのSLXグレードのSM-RT70ですが、これより制動力がマイルドになりそうなディスクローターを探してみました。
KCNC DISC BRAKE ROTER RAZOR(ディスクブレーキ ローター レーザー)
このKCNC RAZORは効きがかなりマイルドになるという評判!140mmで62g、160mmで74gと超軽量なディスクローター。ステンレスのワンピース構造で厚さ1.8mm。実売価格も2000円台と安く、交換の最有力候補です。
KCNC KASDITOR DISC ROTOR(カスディター ディスクローター )
さて上のKCNCレーザーと違い、カラーアルマイトが入りツーピースの構造になるのがこのカスディター・ディスクローター。140mmで67g、160mmで77gと2~3gの重量化。
カッコいいんだけど問題はレーザーよりかなり値段が上がってしまう点。色はグレー、レッド、ブルー、ゴールドがあります。
また、センターロック仕様の Kasditor Center Lock なら160mmで99gとこちらも軽量です。
ASHIMA(アシマ) エアーローター ディスクローター
KCNCの代わりになりそうなのが、このアシマのローター。2000円切る価格で非常に安価。1.75mmの厚さで140mmが70g、160mmは85g。KCNCよりは少し重いけど十分に軽量です。
SWISS STOP(スイスストップ) ディスクローター CATALYST(カタリスト)
今回の趣旨と違うけど気になるローターなのでスイスストップをピックアップ。2022年からラインナップが増えて ONE/PRO/RACE の3グレードになるようです。
SWISS STOP CATALYST ONE
カタリストの一番下のグレードがONE。これまでのカタリストがPROグレードになるのでお求め易くなったディスクローターですね。構造がシンプルになり、また厚さが1.95mmと分厚くなっています。
見た感じシマノのSM-RT70に似た構造。SM-RT70はこの写真のディスクローターです↓
SWISS STOP CATALYST PRO
これまでのカタリストがPROグレードにあたるようです。剛性があり、シマノと制動力はほぼ同じでフィーリングが良いと定評があります。
SWISS STOP CATALYST RACE
PROより12%軽量化、そしてエアロダイナミクスを改善したという改良がくわえられたRACEグレード。シマノで言うとデュラエース的な立ち位置ですね。
140mmと160mがラインナップに加わります。
6ボルト式のディスクローターをセンターロック式のホイールに取り付けたい!
さて、上記のKCNCの軽量ローターRAZORを選ぶ場合、6ボルト式のディスクローターなのでセンターロック式ホイールへの取り付けにはセンターロックアダプターが必要です。
シマノ(SHIMANO) ディスクブレーキローターアダプター SM-RTAD05
第一候補であるシマノのセンターロックアダプター。シマノだから間違いないんだけど、約60gと重いのが難点。
6穴式ローターって、ボルトが意外に重いです。6本で13gあります。
折角軽量ローターを選ぶなら、ロックリング含めて軽量化したい・・・ただしシマノにはギザギザのワッシャーが入ってるので、緩み止めの安全設計がされているとも言えます。
KCNC 軽量センターロックアダプター 12mmスルーアクスル対応
シマノが重いと感じるので調べたら出てきたのがKCNC。6000番台のアルミを使用して29gと超軽量!7000番台のアルミを使ったバージョンならなんと27g!カラーはレッドとブラック以外に、ゴールドとブルーもあります。
KCNC製なのでやはりKCNCのローターと合わせたいですね。
軽量ですが、緩み止めワッシャーが入っていないので、トルク管理をしっかりやりましょう。
DT SWISS(DTスイス)ローター アダプター
DT SWISSのアダプター。33gと軽量で、1.8 ~ 2.2mm 厚のディスクブレーキローターに使用可能。なんとなくDT SWSSも質実剛健なイメージがあるので安心感があります(笑) ホイールも作ってるし。
TOKEN (トーケン)TK360 センターロックアダプター
アクスル 9-20mm対応、25gと超軽量!TOKENもホイールやヘッドパーツを作っているメーカーだし安心。TOKENのホイールにはベストマッチかも。
DIXNA(ディズナ) センターロックディスクアダプター
なんとディズナからも発売されていました。31gで5色展開です!これも悪くなさそう。
軽量ディスクローターとセンターロックアダプターを組み合わせた時の重量
これらを組み合わせた場合の重量はどうなるのでしょうか。例えばメジャーなKCNC同士を組み合わせる場合と、センターロック式の MT-RT800 を比較してみます。
6ボルト式ディスクローター×センターロックアダプターの場合
- KCNC 140mm レーザー 62g ×KCNCロックリング 29g = 91g
- KCNC 160mm レーザー 74g ×KCNCロックリング 29g = 103g
センターロックのディスクローター×付属ロックリングの場合
- MT RT800 140mm 87g ×付属のアルミ製ロックリング 9g = 96g
- MT-RT800 160mm108gアルミ×付属のアルミロックリング9g = 117g
この場合、ローター自体は軽くなりますが、トータルでは大きな軽量化にはならないようです。やっぱり XTグレードのMT-RT800 は優秀かも。
ディスクローターに付属のロックリングの実測重量
ところで、センターロック式ディスクローターに付属するロックリングの重さも結構違いがあります。ロックリングの実測重量はそれぞれ以下になります。
まずはMT-RT800付属の内セレーション式のロックリングです。9g。
一つグレードが下の SM-RT70 に付属の内セレーション式ロックリング。多分ステンレス製(?)で17gとかなり重くなります。
外セレーション式だとさらに重く約20g。
ついでにカンパのホイールのロックリングは特殊で、専用のリングを使います。12.5g。
これらを軽量化しようとする場合、別途購入するならKCNC製が9gと軽そうです。
まとめ:センターロックアダプターを使う場合、軽量化を目指すには微妙。あくまで制動性の調整に。
以上、軽量なディスクローターとロックリングをピックアップしてみました!スイスストップもラインナップが増えるようです。しかし、ローターについて調べていたのに、むしろロックリングの重量差が気になる結果に・・・もしかしたら、ディスクローターとパッドの組み合わせも、こだわりだすと沼かもしれません(^^;
KCNCのディスクローターを取り付けたインプレ
ディスクブレーキのパッドの制動力の比較インプレ
これまで使用したディスクブレーキキャリパーのインプレ
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