ロードバイク&グラベルバイクに入る最大タイヤ幅、メーカーの数値よりも、もっと太いタイヤが入れられるので簡単な方法で調べてみよう!

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ロードやグラベルといったバイクに、もっと太いタイヤを入れたいという悩みがある場合って、メーカーが発表しているフレームのスペックを参考にすると思います。しかし、アレはあくまで目安であって、確実にそれより大きいタイヤを入れることが出来ます。

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ロードバイクやグラベルバイクに入る最大タイヤ幅!メーカーのスペックよりも、もっと太いタイヤを入れられるぞ!

ロードバイクのスペック上の最大タイヤ幅について

タイヤを太くするときにまず気にするのは、スペック上の最大タイヤ幅。

例としてCHAPTER2 TOAの表記

で、スペック表の最大のタイヤを嵌めた場合、フレームとタイヤの間に少なくとも片側4mm以上のクリアランスがあるはずです。これはJIS規格なら「最低4mm以上のクリアランス」、ISO規格なら「クリアランスが6mm必要」と定められているからです。ですので、ほんの少し横幅を広げるのは確実に可能。例えば30cを32cにしたって、拡がるのは片側1mm。だからスペック上で最大30cと書かれてあるフレームでも、32cは入るということになります。

上のスペック表記のバイク。もちろん31mmのタイヤは普通に入りました

上のスペックのように ISO規格で30mmの場合、34mmのタイヤは問題なさそう(この状態でクリアランスが4mmになる)という予想ができます。

実際に試すと、35mmのタイヤがギリギリ入りました

タイヤを太くすると、直径も大きくなる点にも要注意!

もちろんタイヤ幅だけでなく、縦方向にタイヤが大きくなることも注意が必要です。タイヤを大きくしていくと、横幅は大丈夫でも縦幅でつっかえてしまうという現象が発生することがありうる。

JIS規格で最大30mmのフレームに32mmを履かせた場合、縦方向のクリアランスが2mmになってしまう可能性がある。ISO規格で最大30mmの場合は34mmを履かせると縦方向が2mmになるかもしれない。

こういうエアロフレームでは特に要注意ですね

タイヤサイズごとの直径の計算方法と一覧表

ということで気になるのはタイヤの直径。例えば、ETRTOで 23-622 と書かれている 23c タイヤの場合、ホイールの外径は 622mmなので、タイヤの直径 = 622+タイヤ幅×2 で計算できます。以下、計算結果

タイヤの種類 タイヤの直径 ETRTO表記 

  • 23c 668mm 23-622 
  • 25c 672mm 25-622
  • 28c 678mm 28-622
  • 32c 686mm 32-622
  • 35c 692mm 35-622
  • 40c 702mm 40-622
  • 45c 712mm 45-622
  • 47c 716mm 47-622
  • 50c 722mm 50-622  
  • 29×2.1 726mm 52-622
  • 29×2.2 734mm 56-622 
  • 29×2.3 742mm 60-622

意外とタイヤの直径って変わってきますね。一応、タイヤのスペックはETRTOでチェックすると良いと思います。

実際のクリアランスもチェックして、より太いタイヤを実践してみよう!

さて、私のグラベルバイクCHAPTER2AOの場合、スペックでは、700cで42mm&650Bで 47mm なんですけど、このAOの最大42mmというのは、どの規格でだったのか覚えていません。

まぁいけるだろうと履いてみた 700c×45cのグラベルキング(45-622)は全く問題なく履けました。

まだ全然余裕があるように見えます

こういう場合、更にどれくらいサイズアップできるか知るには、実際のタイヤ・クリアランスを計測するといいでしょう。

竹の物差しで測ると狭いところで7ミリ

で、この場合、少なくとも横方向に6mmのクリアランスがありました。

6mmの六角レンチを入れても少し余裕があります

ちなみに縦方向は8mm以上。このことから47cは全く問題なく履けるでしょう(調べたらココ(Grumpy)で履いていました)。50cもギリギリいけるんじゃないか?という感じ。50cの場合、45cに比べると横方向に5mm、半径が5mm大きくなるから、50cを履いたときのクリアランスは、横方向に3.5mmずつ、縦方向は3.5mmくらいを確保できそう。

注意したほうが良い点としては、タイヤに泥や小石がついた時を想定するかどうか。その場合、ある程度のクリアランスがないとフレームに擦り傷ができる可能性が高くなります。

こういう道を走るときはギリギリのクリアランスじゃないほうがいいかも

まとめ:太いタイヤが履けるか知りたいときは、スペックを確認&実際のクリアランスを確認してみよう!

ということで、スペック上は 700cだと42cまでの CHAPTER2 AOですが、実際には47cを難なく飲み込み、50cもギリギリ入る(かも?)ということになります。このように太いタイヤが履けるかどうかは、ある程度類推することが可能。

ホイールの状態も実は要注意!センターずれや振れなど

なお、このチェックをするとホイールのセンターずれに気づくという罠があるケースがあります。

左に5mmが入るのですが
右は3mmじゃないと入らない・・・このホイールのセンターはかなりズレてますね・・・※実はセンターケージ当ててズレてるの知ってたけど、今の今まで忘れてました・・・

ホイールが微妙に振れていたりする場合も太いタイヤを履くのは難しくなります。ギリギリのタイヤを履かせる場合は、ホイールを回転させてチェックも必要ですね。

 

グラベルキングRの35c

センターずれがないか調べるために、センターケージ

あとはリム内幅とタイヤ幅から、ETRTOに基づいて実際のタイヤ幅を計算すればOKでしょう。リム内幅とETRTOの関係について

タイヤ幅ごとに大きくなるエアボリュームについて

太くても転がりが軽いタイヤについて、意外にもMTBタイヤが速いようです

逆に今見るとめっちゃ細いチューブラークリンチャー

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