フリクション変速のメリットってメンテナンスフリーな点が挙げられます。このメリットはバイクの整備に心配のある、長距離ツーリングなどに役に立ちます。
フリクション式変速のメリット「メンテナンスフリー」はツーリング用バイクなどに最適なシステム
初めての長距離ツーリング用バイクで選択した「グリップシフト」というフリクション変速
昔、私が自転車のメンテナンスも何もわからないときに、自転車旅行をしようと思って購入したのが、グリップシフトのMTB。その理由は、グリップシフトなら、変速が狂っても、手元の回し具合で調整すればギアを入れることが出来るから。

今でこそ、自分で変速調整を出来るようになりましたが、本当に初めてスポーツ自転車を買ったときは、とても自分で出来るものではないと思っていました。中途半端な知識で調整しても余計に狂ってしまいますからね・・・そんなわけで、北海道の長距離ツーリングのために自転車を買ったとき、グリップシフトを選択したのは間違っていなかったと思います。

子供用自転車やママチャリの変速にも、フリクション式はよく採用されている
考えてみると、子供用自転車なんかにはフリクション変速レバーが多く採用されています。

これは非常にナイスチョイスで、もし変速が狂っても、子供が自分自身で調整して変速できるというメリットがデカすぎる。だって、ケーブルが伸びたりしたときに、インデックス式なら変速がチャラチャラ鳴るまま乗り続けるでしょうけど、フリクション式レバーなら、手元の1クリックの調整で、ギアをちゃんと入れることが出来る。

そもそも安価なママチャリだとか、子供用自転車をこまめに整備に持っていく人なんて、そうそう居ない。こんなタフな条件で使い続けられるのがフリクションシフトの大きなメリットの一つ。

自転車に詳しくない人で、変速が狂っても「古くなったから仕方ない・・・新しいの買うか」くらいの認識の人も多いでしょう。
フリクションシフトでもスプロケットの差はある
ところで、フリクションシフトでもスプロケットのグレードでの変速の滑らかさが異なります。例えば、SRAMのFORCEグレードのスプロケットと、シマノのアルテグラだと、シマノのほうがトップ側の変速が滑らかでした。

このように「最高のインデックス変速」のために進化したスプロケットやチェーンが、フリクションシフトの実用性を高めている側面もあります。
まとめ:フリクション式シフトはタフな条件でもメンテナンスフリーの変速システム
このように、フリクションシフトは、変速スピードに劣るが、構造が単純な分、安価で軽くメンテナンスフリーなメリットがある。

基本的にロードバイクは「楽に速く」走るためのバイク。そのなかの「速く」をほんの少し犠牲にしてメンテナンスの「楽」を取るのがフリクションンシフト。変速スピードを少し犠牲にしてもいいバイク、例えば、街乗り用バイクだったり、レースに使わないグラベルバイクだったりにマッチする。

ロードバイクだって、冒頭に書いたように「自転車旅行したいけど、整備は全くわからない!」なんて人には、フリクションレバーはバッチリはまるだろう。

ドロップハンドルならウイングシフターなど
フラットハンドルなら下のターニーのレバーや、グリップシフトなどがあります
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