2020年版のシュワルベプロワンTLEのインプレです。コンパウンドが onestar から addix に変更になり、チューブレスの乗り心地を目指して構造を変更した、全く新しいシュワルベプロワンです。
Schwalbe PRO ONE TLE(シュワルベ プロワンTLE)のインプレ
乗り心地、重量、耐パンク性、そして取り扱いも含めて、久しぶりに感動したタイヤです!ですので、詳しくインプレしたいと思います。(乗り込むにつれて気づいた点があれば、修正していきます)
新シュワルベプロワンを旧プロワンと比較してみる
まずは重量の測定から。25cのタイヤの実測重量は245.5gと非常に優秀(カタログ値245g)。5本購入したのですが、一本だけが250g越えたタイヤで、それ以外は高々247g程度でした。
旧プロワンの25cは、実測重量270g~280gのタイヤもあった(カタログ重量255g 25c)ので、かなり軽量化されています。
C19に最適化されたということで、構造が変わったのかなぁとタイヤを重ねてみると、新プロワンの方が僅かに作りが狭いです。
旧プロワンは、23cでもホイールに嵌めると25c相当になる太めのタイヤだったのですが、新プロワンはそんなことはなく、今回ナローリム(C15)のシャマルに嵌めたところ、25.3m程度の太さでした(空気圧7気圧)。同じくらいの太さになる旧プロワンは23cで、実測245g程度です。
また旧プロワンは、裏地がザラザラした構造でチューブレスのパンク用のパッチを貼ることが出来ませんでしたが、新型は貼れそうな感じになっています(やってみないと分かりませんが・・・)。
手で触った感じ、コンパウンドはもちもち系で、タイヤ自体も少ししなやかに感じます。
Schwalbe PRO ONE TLE (新シュワルベプロワン)の作業性はどうか?
今回インストールしたのは、ナローリム(C15)のシャマル2way-fitですが、私にとっては、手だけで嵌められるほど容易。
苦手な人でも最後タイヤレバーで上げるだけで行けるでしょう。少なくともシュワルベのイージーフィットとタイヤレバーを使って、インストールが困難なタイヤではありません(ホイールとの相性はシュワルベのサイトで要確認)。
イージーフィットというのはこれ↓
リムにタイヤが上手くはまらなかった件。これを俗に「ビードが上がらない」と言うらしい。
— ぶりおにーる (@roi_jpn) March 6, 2020
ビードとはタイヤのはしっこの部分。検索スキルが試される?
何度も試したけどダメだったのに、コイツを試したら何の苦労もなく一発!これ、リムとタイヤの相性問題には必需品なのでは? pic.twitter.com/Mfni0gUsjO
ビート上げもフロアポンプで一発で上がりました。
ただし、旧型のプロワンは、しばらくはピュアチューブレスとして使えましたが、新プロワンは、必ずシーラントを入れる必要があります。シーラント無しでは空気の抜けが早めで一日持ちません。量は少なくとも30cc程度必要(カフェラテックスで)。旧プロワンで、私はいつも15~20ccしか入れてませんでしたが、新プロワンはそれでは不足します。
シーラントを入れた後は、実走に行くか、もしくはホイールを良く回転させ、斜めにしたりしてシーラントを十分になじませましょう。
Schwalbe PRO ONE TLE (シュワルベプロワンTLE)の走行性能はどうか?
私はいつも、チューブレスのビートをなじませる為に、最初は8気圧入れてしばらく放置するのですが、その状態で乗ってビックリしました!
ええ??これ8気圧入ってるの???っていう滑らかさ。従来の6.5~7気圧位の印象!
8気圧でも少しモチモチとしてグリップが良い感じ(特にサイドグリップ)。そして軽い。うーん、これは久しぶりにタイヤで感動しました!! 旧型はもっと乾いた走行感で、8気圧入れると固めのタイヤだったのですが、全くの別物に生まれ変わっています。例えるなら、FUSION5チューブレスをもっと軽く、モチモチで滑らかにした感じです。チューブラーの乗り心地を目指したというのはこういうことか!と納得しました。(私チューブラー乗ったことないですけど(^^;)
このタイヤの特殊に感じた点を具体的に言うと、高速になる下り坂で、試しにスラローム走行をしても全く怖くない。ギュッとグリップして、タイヤからの反発を感じながら、安心して下れます。あと、そこまで攻めてませんが、濡れた路面を走ってみたところ、旧型よりウェットグリップも良さそう。
今のところ、何回乗っても、空気圧がいつもより低いような気がするしなやかさです。
逆に、乾いたソリッドな走行感が好きな人は、旧型の方が好みに感じるかもしれません。(実際のワット数はともかく、乾いた感触がするので、特に登りで転がりが軽い感じがします)。その場合は、新型でも空気圧高めに入れると解決します。
まとめ:新しいSchwalbe PRO ONE TLE(シュワルベプロワンTLE)は久しぶりに感動したタイヤだった!
今回、シュワルベのアナウンスでは、チューブレスの乗り味を目指し、13%低い転がり抵抗、22%のコーナリンググリップの増加、耐パンク性の向上、高い耐久性を実現というものでした。
転がり抵抗は大きくは変わっていない感じ(というか質が少し異なります)ですが、やはりアナウンス通り、乗り心地の変化が相当大きいです。コーナリンググリップも明らかに向上。
また、新型で実際にグラベルに突っ込んでみたところ、全くの平気でした!!耐パンク能力もばっちりです^^
まとめると、軽量性、作業性、乗り心地も含めて、かなり良いおすすめのタイヤです。但し、今回シーラントは必須なので、ピュアチューブレスにできるカンパ系の2way-fitなら、旧タイヤの方が軽量に出来ることもあります。
その後、MAVICのコスミックプロカーボンUSTに装着しました!装着性も良く、内幅19mmへのフィットもかなり良い感じです。肝心の走りも、ワイドリムに合わせたほうが好印象でした。→ということでナローリムのシャマルはIRCのs-light23cに変更しました。
因みにホイールのつけ外しをするとこうなりました。あまりつけ外しはしないほうが良さそうです。↓
新しいシュワルベプロワン
— sciff (@sciff2) July 19, 2020
サイドウォールからシーラントが漏れてきた?
お漏らし
なんでやろ
ホイールから、つけ外ししたからかな?個体差かな?
この辺は旧プロワンの方が安定してたな~ pic.twitter.com/SEIBd9WXsB
シュワルベのチューブレス製品はどれも良くできています
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