房総にもメジャーなルートとマイナーなルートがあります。大体のマイナールートは河川や山で行き止まりになるのですが、一本、マイナーながら房総を縦に抜けられるルートがあります。
房総半島のマイナールート!隧道と川廻しトンネルのある伊藤大山の狭い林道を行くサイクリングコース
ルート概要としては、高滝湖のある養老清澄ラインと国道297の間の山間部を抜けて、カフェクラブBIGONEがある伊藤大山から上総中野駅に抜けるルートになります。
この記事のスタートは「うぐいすラインの終点」、原田のセブンイレブンからにしましょう。
うぐいすラインの終点、原田のセブンイレブンから房総のマイナールートに入る
うぐいすラインの終点から向かう人が多いのは、秋元牧場への周回や、高滝湖、野見金山あたりではないでしょうか。その高滝湖と野見金山の間に伊藤大山まで抜ける道があります。
こちらがモデルルートです。
市原の元加茂村にある、天井の低い手掘り隧道 日天様隧道
うぐいすラインのすぐ南側、上総鶴舞の山間から南下すれば、元加茂村と呼ばれた山間の集落があります。ここなら車の来ない下の写真のような道を走ることが出来ます。
そして、ここにもやはり房総半島ならではの手掘りトンネルが鎮座しています。その名も「日天様トンネル」。このトンネルは農道と通学路だったということ。
入り口は人工物に覆われていますが中は天井が低い完全手掘りトンネル。
車は通れないような素朴なトンネル。なかなかのくぐり心地です。抜けた先は通り抜け出来ないので戻ってくるだけなのですが、舗装路からすぐの場所あるのでロードの人でも訪れやすいのがポイント。
場所はこちら↓
一応いまでも水道用のホースが通っているので、利用される方が居るようです。荒らさないように注意しましょう。
オプションの素晴らしい川廻しトンネル 平三小学校の川廻しトンネル
さて、手掘りトンネル繋がりで、この近くに素晴らしい川廻しトンネルがあります。それが平三小学校にある川廻しトンネル。
歩けば突破することも出来ますが、やるなら滑らないシューズを持っていくべきでしょう。詳しくはこちら↓ 沢遊びも出来るようなナイススポットです。トンネルの場所は小学校の下の川沿いにあります。
またこの小学校で「里山市」というマルシェが行われていることがあるので、そのタイミングで訪れるのも良いでしょう。
伊藤大山へ繋がる細い林道、目的地はCafe Club BIG-ONEのハンバーガー!
さて、さっきの隧道の後は伊藤大山へ繋がる細い林道を行きます。
そうそう、途中で道路沿い左側に川廻しのトンネルがあります!
モデルルートは南下していますが、普通に伊藤大山を登ってこの道を降りる方が気分的には良いでしょう(笑)
最終的に到達する伊藤大山には、ハンバーガーで有名なCafe Club BIG-ONEがあります。折角なのでランチに立ち寄るのも良いでしょう。特にバイク乗りに有名なお店ですが、自転車乗りにも優しいオーナーがいます。
こんなのはいかがでしょうか?#ハンバーガー#秘境カフェ#CafeClubBigone#クラブビッグワン#千葉県大多喜町 pic.twitter.com/u1KczRAZVb
— EIJI SAITo (@guzu64) June 14, 2021
実はここで食べなくてもこの先の老川の交差点にある山の駅にキッチンカーが出ています(^^;
珍しい白いきくらげがある君塚きのこ園
伊藤大山を越えた後は、上総中野駅に出る道を行きます。
一般的には「え?そんなとこ道あるの??」って感じかもしれません。確かに今回のルートのもう一本西の道は、舗装路ですが植物に侵蝕されて下の写真のようになっています。
でも、今回のルートはちゃんと通れるので安心して下さい。(グラベルとかではないです。)
さて、唐突な話題ですが、きくらげって黒いですよね??ところが白いきくらげを作っている場所が大多喜にあります。それが君塚きのこ園。
この白いきくらげは普通の黒いきくらげより柔らかく、さっとゆでてポン酢で食べたりすると美味しい。立ち寄れなさそうなスポットですが、立ち寄って「きくらげ」を買うことが出来ます。
また国産のきくらげは、めちゃくちゃデカいので、乾燥の黒いきくらげもおススメです。
粟又の滝にある美味しいジェラート屋!山里のジェラテリア 山猫
上総中野の後は、老川交差点を経由してメジャールートの粟又の滝へ。
※マイナールートで行きたい人は「滝見山人小屋」を経由してください。その場合は老川の太田商店に寄れないので注意
そこには最近リニューアルされてオシャレになったジェラート屋さん「山里のジェラテリア 山猫」があります。もちろんアイスクリーム自体もハイレベルで美味しい。
キャンプ場を抜けるor自転車を担いで行ける「金神の滝」も夏のおススメスポットです。
そこからは狭い会所の林道を使って麻綿原高原に登れば海が一望できます。
麻綿原高原からは林道天津線、もしくは内浦山県民の森を下り鴨川を目指します。
完全に海沿いの道!!鴨川シーワールドの裏の道を走ろう
山を下れば海岸沿いの道へ。あまり走る人はいないかもしれませんが、国道よりさらに海側の道を走るのがおススメ。景色を見ながらゆっくり走ることが出来ます。
そして、実は鴨川シーワールドの海側に道があって自転車で走ることが出来ます。ここはマジで海が超近くて気持ちいい!但し、入り口を見逃さないように要注意! ※超海沿いの道なので砂が溜まっていることもあります。その場合は諦めましょう(^^;
その後、鴨川駅まで。もし、物足りない人は是非鴨川を一望できる「魚見塚展望台」に上って、美しい景色を眺めてから帰りましょう!
その場合は海沿いを鴨川漁港まで走ってから展望台に登ることができます。
今回のモデルコース
前半のうぐいすラインから変な道に寄っていますが、別に寄らなくてもいいです(笑) 辰巳自動車学校付近に山の中を通る狭い道があります。また大桶ではなく、キングスフィールド側から抜けるのはやったことない人は一度くらい走ってみてもいいかも。
このコースでは山間部の狭い道を走る為、補給スポットがほぼ見当たりませんが、老川交差点の太田商店で補給することが出来ます。
まとめ:房総のマイナールートを探すのは楽しい!
以上、房総のマイナールートの紹介でした。探せばヘンなスポットが隠れているのが房総。車では入りづらいから全く知られていないスポットが隠れているのが面白いです。
おまけ:特殊なオプションルート 江戸時代から残る道を行く
通常の道では満足できない、相当ヤバめな道が好きな人におススメなのがこちらのオプションルート。ロードだと、「おいおいおいおい!」って思うところがあるかもしれませんが、行けます。マップ中に描いた伊藤大山から西へ、月出の方に降りてから南下して最後に麻綿原高原で合流する道がソレです。
ここは一般的にはおススメしませんが、アドベンチャー的な道が好きな人におススメします。通行止めの確率も高いルートなので、ご利用は慎重にどうぞ。少なくともパンク修理が出来ない人や、完全な初心者が行くべき道では無いことだけは確かです(^^; このルート中、江戸時代の道にあたるのは、月出から畜産団地に抜ける部分になります。
手掘りトンネル群は真っ暗なのでライトを用意していきましょう。
小さいトンネルが連続する房総では、暗くなると自動点灯するCROPSのリアライトが便利です。
その他の房総半島の情報はこちら
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