CHAPTER2(チャプター2)から新モデルのRIRAが発表されました!
CHAPTER2 RIRA !チャプター2 2025年度の新モデル発売!
CHAPTER2 RIRAは2025年1月24日の発売のよう。早速ですが RIRAとはどんなバイクなのかチェックしてみましょう。
CHAPTER2 RIRAをスペックから見たときの特徴
CHAPER2 RIRAはTOAをベースにHURUのような軽量性も兼ね備えたバイクとして開発されたようです。
スペックをチェックしていきましょう。
ISO規格上のタイヤ幅はフロント32mm、リア30mmまで。しかし、実際は34mmと32mmを履くことが出来る。基本的にオールロードのTOAを踏襲して、前輪はより太いタイヤを履けるようになった、RIRAはより悪路への対応力がUPしたバイクということでしょう。
※ちなみに私のTOAは、フロントに34mmのタイヤを履かせてますけど全然問題ないです。
RIRAのフレーム重量は945g、フロントフォークは395g。TOAの1099g、419gに比べてトータルで178g軽量化しています。これは嬉しいポイント。とはいえ、最軽量級のバイクにはしなかった点が、フィーリングを追求するマイクプライドならでは。
本人へのインタビュー記事はこちら↓ 軽量バイクのデメリットについて語ってくれています。
また、シートポストは27.2mmの汎用シートポストが利用可能。TOAはしなりやすいカムテール形状のシートポストでしたので、エアロ性能という意味では低下。しかし、汎用シートポストの方が選択肢が増えるので、メリットも大きい。個人的には大歓迎。
ところで、ヘッドチューブがKOKOのようなエアロ形状に絞られているので、シートポストで失ったマージナルゲインをこの形状で確保したのでしょう。(後述するけど、MANA5ハンドルのフード幅が狭く絞られたのもトータルでTOAよりエアロ性能を高めるためかと思います。)
シートステイの接続位置がTOAではかなりドロップしていたのに対し、RIRAでは上の方になっています。
CHAPTER2でこのような接続をしているHURUやKAHAは反応性重視の設計だったので、おそらくRIRAもリニアに小気味よく反応するバイクなのではないかと予想します。
また、TOAでも十分に優れていると感じられたBB剛性やヘッドチューブの剛性が、RIRAでは更にアップしています。
RIRAのジオメトリについて
TOAからのジオメトリの変化としては、XSやSでスタックが1cmほど低くなり、シートチューブが全サイズで30mmほど短くなりました。
→シートポストがより長く出るので絶対かっこよくなりますね。またバイクをより振りやすくなっているのはないでしょうか。
シートチューブ長はXSから順に、XS 430 S 450 M 470 L 500 XL 530となっているので、もしかしたらシートチューブ基準でバイクを設計したのでは?と思うわれるような数値。
珍しいのはBBドロップがXSから74、73.5、73、72.5、72とサイズごとに異なる点。こういう設計のバイクあんまり見たこと無い。
他にはチェーンステー長が2mm短くなって、フロントセンターが2mm短くなっているくらい。フォーク周りのジオメトリ(ヘッド角、オフセット)は全く変化がありません。
MANA5ハンドルについて
RIRAの発売に合わせてMANAハンドルもMANA5にアップデート。これのすごいのは12種類のサイズから選べるようになった点。またフード部の幅がより狭くなりました。これも最近の流行にあわせて変化させたということでしょう。
具体的にはドロップ部よりフードの幅が5cm狭い。例えばステム長が90mmのハンドルは三種類あり、ちょうど真ん中の 90×416 というサイズは、ドロップ部の幅416mmでフード部は366mmになります。
どうでもいいけど、MANA5っていうのはMANAの5番目のバージョンということ。MANA2から次がMANA5って??となりますが、実はMANA2は途中でサイズが変わりました(実質MANA3=フードが少し狭くなった)。その後MANA GRVLが出た(実質MANA4)ので、今回のはMANA5になったということでしょうね。
レーシング・オールロードとしては、RIRAとTOAのどちらを買えば良いのか?RIRAは電動変速専用フレーム
こういった改良により、レーシングオールロードであるRIRAは全方位でTOAをうわまわっているようです。
それでも、TOAを選ぶほうがいい人はいるのでしょうか?
私自身、RIRAに乗ったことがないのでライドフィールについてはなんとも言えませんが、一つ言えるのはRIRAは電動シフト専用になったということ。TOAは機械式シフトが可能でした。実際に試乗車のTOAは11速DURA-ACEの機械式変速で組まれていて、きちんと動作していました。ということで、機械式変速を使いたい場合はTOAということになります。
あと、TOAの方がホリゾンタルに近いので、ブルベやバイクパッキングなどでフレームバッグを使いたい人は、フロント・トライアングルの大きいTOAの方が良さそう。
またRIRAのジオメトリ表にはXXSがありません。ですのでXXSサイズが必要な人はTOAかKOKOとなるでしょう。とはいえ、RIRAのXSのシートチューブ長は430mmとTOAのXXSの435mmより短いので、背が低い人でも大丈夫だと思います。(152cmくらいでも乗れそう)
※ブリジストン・アンカーはシートチューブ長でサイズを出していて、440サイズで155cmから、420サイズで149cmから対応としています。アンカーや CHAPTER2 のジオメトリについて↓
RIRAのディレーラーハンガーはSRAM UDH規格、またはシマノ ダイレクトマウントリアディレーラーハンガーに対応
そうそう、細かい点ですがRIRAのディレーラーハンガーはSRAM UDHとシマノのダイレクトマウントリアディレーラハンガーが付属するようになりました。
まとめ:CHAPTER2 RIRAは、前作TOAをブラッシュアップしてより軽量化したレーシング・オールロード!
さて、RIRAのスペックや発表をみた印象としては、前作TOAを更にブラッシュアップしたレーシング・オールロードだということ。
しかも、今回は公式からライドフィーリングを重視したというアナウンスがある。RIRAの紹介文から引用すると、
The RIRA is all about the “touchy, feely” side of cycling.(中略)it’s what we deliver to your soul that matters to us most.
With the RIRA, we got back to basics. A razor-sharp focus on balance and agility that is sure to raise your pulse, and if that wasn’t enough, it has the looks that will certainly turn a few heads when you rock up to your local bunchie or put the power down to capture your PB.
W(ワット数)の削減やT1100カーボンを使うことのPRよりも「RIRAはサイクリングにおけるタッチ&フィーリングを追求した。私たちにとって、あなたの魂に何を届けるか?が最も重要である。(基本に戻ったRIRAのバランスと敏捷性への明晰な集中は)あなたの気持ちを高揚させるに違いない。」とある。(文中のPULSEは心拍ではなくドキドキ感や鼓動のことだと思う)
TOAも相当ライドフィールの良いバイクですが、そこから更に良くなってる(特に敏捷性)という自信が伺えます。ということで、実際に乗って確かめてみたいバイク。そういえば、グラベルバイクのAO→KAHAで、妙に動きが機敏になって驚くほどの差がありました(なんならKAHAの方がTOAよりキビキビ感を感じるレベル)。今回のTOA→RIRAでは、バイクのフリが軽く、レスポンスが良く、悪路にも強いという進化を遂げているのではないでしょうか?
上の写真、GP5000を履いていますね。マイクプライド氏に好きなタイヤを伺うと、32cのクリンチャーでした
CHAPTER2の試乗ならこちら
電動変速の候補としては SRAM eTAP や WHEELTOP がありますね。
前作であるTOAのインプレ
TOAはバイシクルオブ・ザ・イヤーでDOGMAと1点差でした
AO→KAHAは驚くほど進化していました
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