最新チューブレスタイヤの転がり抵抗2021年度版(BicycleRollingResistance)

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私も時々見るサイト BicycleRollingResistance のチューブレスタイヤのテスト結果が増えているので、まとめです。

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最新チューブレスタイヤの転がり抵抗2021年度版(BicycleRollingResisance)

現在、一番高評価なオールラウンド・チューブレスタイヤはGP5000TLですね。ところで、BRRでは8.3barが基準で転がり抵抗が書かれていますが、その空気圧をチューブレスで採用する人も少ないと思うので、6.9barの転がり抵抗を記載します。

旧シュワルベプロワンを履かせたシャマル、7気圧ぐらいが良かった

また以下はタイヤ一本当たりで、29km/hの時の転がり抵抗になります。

 Vittoria Corsa Speed G+ 2.0 (TLR)(ヴィットリア コルサスピードG+)

  1. Rolling Resistance: 7.5 Watts(6.9 Bar、以下同様)
  2. Puncture Resistance: 33 Points
  3. Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
  4. 25c、実測27mm(c17リム)実測227g、カタログ重量240g、トレッド厚1.8mm

最速タイヤであるヴィットリアのグラフェン配合チューブレスレディタイヤ。非常に軽量でかつ最高の転がり抵抗を誇ります。

トレッド厚は1.8mmと薄く、サイドウォールも0.85mmと薄いのが弱点。しかし、GP5000TLとのサイドの差は僅かに0.1mm。ヒルクライムレースなどでは、GP5000TLよりこのヴィットリアの方が軽くて速いので良いかもしれませんね。路面の悪いところは走らず、穴が開いたらシーラントに任せるというスタイル。

Continental Grand Prix 5000 TL(コンチネンタル グランプリ5000TL)

  1. Rolling Resistance: 8.9 Watts(6.9 Bar)
  2. Puncture Resistance: 47 Points
  3. Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
  4. 25c、実測幅26.8mm(c17リム)、実測295g、カタログ300g、トレッド厚2.8mm

現在BRR(BicycleRollingResisanceの略でもっともオススメとされるGP5000TL。転がり抵抗は非常に低く、パンク耐性もGOOD。25cタイヤをC17リムに合わせると実測幅は26.8mmになる様子。トレッド厚は2.8mmと普通ですが、サイドウォールが0.95mmと一般的なチューブレスタイヤよりも薄め。とはいえ、クリンチャーのGP5000の0.55mmよりもぶ厚くなっています。大きな問題はそのインストールの困難さ。特にMAVICのUSTホイールとの組み合わせは相当キツイと言われています。

転がりの良いタイヤですが、採用には作業性と重量の2つの問題があります

Zipp Tangente Speed Tubeless(ジップ タンジェントスピード・チューブレス)

  1. Rolling Resistance: 10.3 Watts
  2. Puncture Resistance: 50 Points
  3. Conclusion: 4.3 / 5 Recommended
  4. 25c、実測295g、実測幅26mm、カタログ292g、トレッド厚2.6mm

このZIPPのチューブレスタイヤは、なんと珍しくなったピュアチューブレスのタイヤ(シーラント不要)です。そしてZIPPのタイヤがここまで高評価とは驚きですね。きっとZIPPのフックレスリムホイールにベストマッチでしょう

ZIPP303sにはきっとベストマッチでしょう!

ところで、GP5000TLに似ていると評されていますが、写真で見る限りパターンは異なりますが確かに似ているかも・・・もしかするとコンチネンタルの製造かもしれませんね。

Specialized Turbo RapidAir 2Bliss Ready

  1. Rolling Resistance: 10.5 Watts
  2. Puncture Resistance: 40 Points
  3. Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
  4. 26C、実測26mm、実測261g、カタログ265g、トレッド厚2.2mm

非常に転がり抵抗が低いスペシャライズドのチューブレスレディタイヤ。自慢のグリプトンコンパウンド採用。但し、TTタイヤのようにトレッドが薄くパンク耐性が低めという指摘もあります。

発表時のスペシャライズドのデータから10.8w(6.9bar)と推定していましたが、ラボの結果もほぼ同じの10.5w(6.9bar)ですね。

Michelin Power Road TLR(ミシュラン・パワーロード・チューブレスレディ)

  1. Rolling Resistance: 10.7 Watts
  2. Puncture Resistance: 41 Points
  3. Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
  4. 25c、実測幅27mm、実測267g カタログ重量275g、トレッド厚2.7mm

転がり抵抗が低く、セットアップが簡単という評価。高評価のGP5000TLが重いと感じる人にとっては30g軽いミシュランは選択肢の一つになるでしょう。またミシュラン特有のモチモチとした乗り味があるようなので、その点も好きな人にはハマるでしょう。GP5000TLと比べたときの弱点は若干パンク耐性が犠牲になること。

私自身はミシュランのタイヤは使用したことが無いので経験上語れることはありません(^^;

Schwalbe Pro One TLE Addix(シュワルベプロワン・チューブレスイージーaddix)

  1. Rolling Resistance: 11.2 Watts
  2. Puncture Resistance: 43 Points
  3. Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
  4. 25c、実測幅26mm、実測263g、カタログ245g

最新版のシュワルベプロワン、addixコンパウンドのタイプです。軽量で転がり抵抗が低いタイヤ。サイドウォールは非常にしなやか。コメントにあるようにGP5000より乗り心地が良く、悪い路面ではより速いようです(但し、ナローリムには柔らかすぎて合わない感じがします)。サイトの実測値は263gですが、私の経験上では245g~255g位の個体が多かったです。またパンク耐性もこの数値で見るより遥かに良い印象です。

PRO ONE×コスミックプロカーボンUST

しかし、このタイヤには大きな弱点があります。それはシーラントがサイドウォールから染み出す個体が散見されること。そして、シーラントを追加して一旦収まってもまた発生してしまうケースがあることです。サイドウォールのエア保持層が薄めなのかもしれません。これを防ぐためには組み付け時のタイヤレバーの使用は最小限にして、一度取り付けたらタイヤのつけ外しはしないほうが良いでしょう。

Veloflex Corsa Race TLR(ヴェロフレックス・コルサレース・チューブレスレディ)

  1. Rolling Resistance: 11.4 Watts
  2. Puncture Resistance: 58 Points
  3. Conclusion: 4.3 / 5 Highly Recommended
  4. 25c、実測26mm、実測222g、カタログ225g、トレッド厚2.2mm

かなりおススメされているタイヤ。非常に軽量である一方で、パンク耐性も高い評価で素晴らしい。350TPIあるケーシングの乗り心地はラテックスチューブを使ったVittoria Corsaのよう(つまり、乗り心地は最高)。ここまで見ると超完璧なタイヤ。流石2021年の新モデルだけあります。

しかし、一方で表面の繊維をカットするとその部分が膨らんでしまう(チューブレスタイヤでは時々おこります)という点と、装着性の問題(サイドからのシーラントの染み出しが発生する個体がある)も指摘されています。

あとはVELOFLEX特有のしなやかなケーシングを活かすために、ラテックスベースのTLRタイヤシーラントを使う必要があるので注意。メーカー推奨は下記

  • Joe’s no flats – Super Sealant
  • Mavic – Tire sealant
  • Stan’s no tubes – Tire sealant

※シーラントを使っても、ベースがラテックス製なので、ラテックスチューブ同様一日0.5気圧程度の減圧がある。

性能も非常に良いようですし、スキンサイドのチューブレスがあることも選択理由になるかもしれません。

Veloflex Corsa EVO (コルサ エボ) TLR

データはありませんが、カタログ重量235gのVeloflex Corsa EVO (コルサ エボ) TLRなら上記の問題も解決しているのかもしれません。EVOはレース&トレーニング用とされ、RACEは350TPI、EVOは320TPIの違いがあります。

Mavic Yksion Pro UST Tubeless(マビック イクシオンプロUST)

  1. Rolling Resistance: 12.2 Watts
  2. Puncture Resistance: 50 Points
  3. Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
  4. 25c、実測257g、実測幅27mm、カタログ260g、トレッド厚2.8mm

MAVICのUSTホイールユーザーなら必携のUSTタイヤ。サイドウォールは1.1mmと厚め。非常におススメされていますが、転がり抵抗は並。そしてパンク耐性は良。USTホイールとの組み合わせた時の作業性は最高。

MAVIC イクシオンプロUST 履いてる時

私の使った時の印象はいたってフツー。転がり&グリップ&パンク耐性のバランスの良いタイプ。USTホイールのユーザーなら、その作業性の良さから選択肢になるでしょう。

Vittoria Corsa G+ 2.0 TLR

  1. Rolling Resistance: 12.8 Watts
  2. Puncture Resistance: 54 Points
  3. Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
  4. 25c、実測297g、実測幅27mm、カタログ290g、トレッド厚2.8mm

パンク耐性が良いが、転がり抵抗で下回るという評価。

私は使ったことはありませんが、グリップが非常に良いと聞きます。

Hutchinson Fusion 5 Galactik TLR 11Storm

  1. Rolling Resistance: 13.1 Watts
  2. Puncture Resistance: 43 Points
  3. Conclusion: 3.5 / 5 Recommended
  4. 25c、実測27mm、実測225g、カタログ240g、トレッド厚2.4mm

Hutchinson Fusion 5は作業性が良く、特別際立ったキャラクターは無いがバランスの良いタイヤだったことが印象に残っています。私は11stormになったfusion5は履いたことが無いですが、このギャラクティックバージョンは、11storm以前より転がり抵抗が悪化していると指摘されています。

私の使用した感覚でも、11strom以前のfusion5に比べて、11stromの MAVIC ust が特に優れていると感じなかったので、この評価は妥当な気がします。一昔前はギャラクティックは非常に軽量なタイヤでしたが今はIRCのs-lightがあるので選択する理由が少なくなりました。少なくともMAVICのイクシオンプロよりもIRCのs-lightの方が速いと感じます。

そうそう、FUSION5でパンク修理したこともありました

IRC Formula Pro Tubeless RBCC(フォーミュラプロ・チューブレスRBCC 旧タイプHP-92)

  1. Rolling Resistance: 15.7 Watts
  2. Puncture Resistance: 48 Points
  3. Conclusion: 2.8 / 5 Not Recommended
  4. 25c、実測25mm、実測299g、トレッド厚3mm

全くオススメできないと酷評されているIRCのチューブレスタイヤ。しかしこれは旧タイプですね。テストの型番はHP-92ですが、最新版はHP-97の型番です。これはどうにも欧州のショップではIRCが非常に手に入りにくいことに起因しているようです。

また、おろしたてのタイヤでテストしているようですが、IRCは新品すぐでは転がり抵抗が悪く、少し乗ると改善します。旧タイプは私もベタっとした乗り味であまり好きではありませんでしたが、最新の RBCC s-light は非常に軽量かつ取り扱いも容易で、一番気に入っているので、是非テストしてもらいたいところです。

Panaracer GravelKing TLC

  1. Rolling Resistance: 20.8 Watts(2.6 bar)
  2. Puncture Resistance: 28 Points
  3. Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
  4. 38c、実測37mm(c17リム)、実測337g、カタログ380g、トレッド厚1.8mm

グラベル用タイヤのグラベルキングチューブレス、スリックタイプです。c17リムではタイヤの表記よりも細くなってしまうので注意が必要。また転がり抵抗は低く見えますが、2.6barの数値です。4気圧で走った時にはここまでの差は生まれません。また、このBRRの基準ではパンク耐性がTTタイヤのような脆弱な数値になっています。しかし実際に乗っていて、そのようなことはありません。

内幅25mmのリムに32cのグラベルキングを嵌めたところ

ちなみに内幅25mmのリムなら、タイヤは表記サイズよりも太くなります。表記サイズ通りになるのはC19リムあたりかと思われます。

Panaracer GravelKing SS TLC

  1. Rolling Resistance: 23.0 Watts(2.6 bar)
  2. Puncture Resistance: 45 Points
  3. Conclusion: 4.3 / 5 Highly Recommended
  4. 38c、実測36mm、実測405g、カタログ410g、ノブを含めて厚み2.8mm

セミスリックタイプのグラベルキングはパンク耐性が高いという評価。

SSはスリックタイプに比べると確かに転がりの悪さを感じます。しかし、実際に使ったグラベルキングは、意外に速いので驚きました

Panaracer GravelKing SK TLC

  1. Rolling Resistance: 24.7 Watts(2.6 bar)
  2. Puncture Resistance: 28 Points
  3. Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
  4. 38c、実測36mm、実測404g、カタログ420g、ノブ含めた厚み3.4mm

ノブ付のモデル。セミスリックと異なり、パンク耐性が低いという評価。

限定カラーもあるのでコーディネートも楽しめます

またSKの方がSSより転がり抵抗が低いと主張する人もいます。実測重量がSSと変わらず転がり抵抗も大差ないかSKの方が良いのであれば、フロントにSKはかなり良い選択かもしれません。

まとめ:パターン別のおススメチューブレスタイヤ

以上まとめると、

  • 転がり抵抗重視 GP5000TL or Vittoria Corsa Speed G+ 2.0
  • 軽量性重視 Veloflex Corsa Race or IRC RBCC S-LIGHT
  • バランス型 Michelin Power Road or Schwalbe Pro One

といったところですね。

さて、BicycleRollingResitanceはあくまでラボでのテスト結果。実際の走行環境ではこのとおりの順序とは限りません。例えばシュワルベプロワンはしなやかなケーシングで、GP5000TLより悪路では転がりが良いという主張も見られます。また、サイトの筆者も現実でのフィードバックを得るために各タイヤのコメント欄への書き込みを推奨しています。

もちろん、他のサイト(例えばAEROCOACHなど)ではテスト条件がことなるので転がり抵抗は勿論異なります。この条件ではGP5000>ZIPP>VELOFLEX>Specializedになり、ヴェロフレックスがスペシャライズドより速いという評価になります。

45km/hで走行、2輪合計の転がり抵抗を示す

そして、ウェットな感じで転がるタイヤとドライな感じで転がるタイヤでも好みが分かれます。前者は旧RBCC、後者は旧シュワルベプロワンや現行 RBCC s-light で私は後者の方が好み。その中間に位置するのがfusion5やmavicイクシオンプロ、新シュワルベプロワンになります。また、転がり抵抗が悪くなるけど杉目のパターンがあるほうが走行時に安心感があるという話も聞きますね。

2世代前の旧RBCC、ネットリした感触があり、あんまり好きではないけど結構履いたタイヤ

ヴェロフレックスはamazonに無いので楽天のリンクを貼っておきます


VELOFLEX (ヴェロフレックス) Corsa Evo TLR 25mm Gum チューブレスレディタイヤ

自分の載った各タイヤの寸評はこちら

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